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ダニが媒介するSFTS

今日は、横浜市港南区シンシア動物病院です。

 

実家からナス・キュウリ・トウモロコシなどの夏野菜が送られてきました。90才過ぎの父親が小さな畑を作っていて、収穫のたびに送ってくれます。高齢の親の体を心配しつつも、新鮮な野菜を期待してしまっている鬼のような娘です。畑仕事で心配なのは体の負担や熱中症もですが、忍び寄る寄生虫の恐さもあります。しっかり防護してほしいと思っています。

     

 

野外活動で心配になってくるのは、最近話題のSFTSのお話をしたいと思います。

SFTSとは重症熱性血小板減少症群のことで、マダニにより媒介されるSFTSウィルスによる感染症で、主症状は発熱・全身倦怠感・消化器症状(食欲低下・嘔吐・下痢など)で、重症化すると死亡することもります。

日本では2013年に初めて患者が確認されてから毎年報告され、西日本を中心に報告があったのが徐々に地域が拡大しているそうです。

ウィルスを保有するマダニに刺されて感染すると考えられ、潜伏期間は(ダニに刺されてから)6日~2週間程度とされています。また感染したペットとの接触により人が感染したという報告もあるようです。

予防は、マダニの活動が盛んになる春~秋にかけて草むらや藪などに入る時は、長袖・長ズボン・帽子・手袋などを着用し肌を露出しない。ペットはしっかりノミダニ予防・駆除剤を使い、草むらなどに入らせない。また、ペットに触れたらしっかり手を洗い、過剰な触れ合いは避けてください。SFTSウィルスは酸・熱に弱く、一般的な消毒剤(アルコール・次亜塩素酸)や台所洗剤・紫外線照射などで感染力がなくなるようです。

ペットの症状では、発熱(39℃以上)・食欲不振・白血球減少症・血小板減少症で疑われますが、ウィルス学的検査が確定診断となります。

厚生労働省㏋より

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シンシア動物病院
>http://www.sincere-ah.com/

住所:〒233-0008 神奈川県横浜市
港南区最戸1丁目2−3
TEL:045-714-1560
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