2025/07/02
今日は、横浜市港南区のシンシア動物病院です。
歯科処置でいらした小型犬のお話です。
長引く鼻炎・結膜炎や眼下が腫れていたり化膿していたら、私たちは歯を疑います。その子も鼻炎から始まり、くしゃみ・鼻水が続き内科処置では治まらなかったので、歯科処置をすることになりました。歯石も歯肉炎も結構なもので、疑われる第4前臼歯の周囲を掻爬すると、でるわでるわ腐骨や壊死した悪臭組織が掻き出されました。結局その歯を含めて4本を抜歯して、他の歯石除去をして洗浄して終了しました。彼はなかなかの気性の子で、あの歯で咬まれたくないよね~(きれいになったからでも嫌ですが)と、スタッフはいつも以上に用心していました。
過去の柴犬のケースです。目の下が腫れていて、歯石・歯肉炎が見られました。原因と思われる歯がぐらついている歯ならいいのですが、根元がしっかりしているからと言って抜かないでおくと、結局繰り返し最終的に抜歯になった場合もありました。中型犬の場合、根元がしっかりしている歯を抜くのは大変で、2~3又に分かれている歯根部を高速カッターで割って抜歯をすることになります。結構力仕事ですよ。
過去に歯石・歯槽膿漏から、口腔内の汚れた唾液を誤嚥して肺炎起こした小型犬がいました。その後歯科処置して歯磨きなど頑張ったのですが、どうしても歯質の弱い子で何回か歯科処置を繰り返しました。
このように、歯科処置もさまざまですが、放置しておくと重篤な症状になる場合もあるので油断できません。
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シンシア動物病院
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住所:〒233-0008 神奈川県横浜市
港南区最戸1丁目2−3
TEL:045-714-1560
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