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恐かったパグの避妊手術 軟口蓋過長症

今日は、横浜市港南区のシンシア動物病院です。

同じ避妊手術でも、犬種や年齢によって全く難易度が違ってきます。パグの避妊手術軟口蓋過長症で気管チューブの挿管が難しかった例を挙げてみます。

血液検査でもレントゲン検査でもはっきりした原因つかめなかったけれど、貧血と食欲不振や沈鬱などの症状をくり返し、乳腺の発達や偽妊娠時症状がみられた中年のパグ子さん。絶不調が回復した時点で、避妊手術をすることになりました。

予想はしていたのですが、それ以上に気管チューブを挿管するのに苦労しました。通常避妊手術は若齢の時にするのであまり苦労しないのですが、中年短頭種の彼女はご多分に漏れず軟口蓋過長症呈していました。

喉頭鏡と舌を左手で持ちチューブを右手で持っていると、喉頭蓋を隠す垂れ下がった軟口蓋を持ち上げる手が1本足りません!ほとんど手探りで挿管しようとするも、入れたい太さのチューブが入らずだんだん焦ってきました。1ランク細いものをどうやら入れることができたものの、そのためか酸素飽和度があまり上がらず、手術中ハラハラのし通しでした。幸い術後は自発呼吸の回復も麻酔の覚醒も問題なく、挿管時の刺激による咳なども長く残ることはなく、ほっとしました。食餌もしっかりとれて、元気で退院してくれました。

                黄昏るパグ子さん

子宮の蓄膿は見られなかったものの卵巣は拡大していて、体調不良の一因であることは間違いないでしょう、どうかこのまま落ち着いてくれますように~。

 

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シンシア動物病院
>http://www.sincere-ah.com/

住所:〒233-0008 神奈川県横浜市
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TEL:045-714-1560
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