パピーウォーカー

『どうぶつピース』という番組では、毎回一般の飼主さんとペットの日常を放送していますが、先日は『パピーウォーカー』という制度に参加されているお家の様子を放送していました。

『パピーウォーカー』とは、盲導犬になるべき予備犬を生後一年ほどになるまで、ボランティアの一般家庭で育てるという制度だそうです。その後子犬は訓練所に戻され厳しい訓練を受け、テストに合格した適性のある犬が実際の盲導犬として働くようです。その厳しい訓練に入る前に普通の家庭において、愛され可愛がられて人を好きになる幸せな子犬時代を過ごさせるという趣旨ではないでしょうか?番組では2つの家庭のお別れまでの一週間を撮影していました。

予告を見ただけでも泣かずにはいられないだろうと想像できたわけですからよせばいいのに、録画予約までして院長と一緒に見ては2人してぼろ泣きしてしまいました。ペットに関わるボランティアを何かしらしてみたいと常々思ってはいるものの、1年間育て上げた後訓練所に戻す別れの時を想像すると、『パピーウォーカー』はとても無理だと話していました。

大人でさえそうなのだから、お子さんが参加したらその別れはどんなに辛くなることでしょう?でも、本当はお子さんのいるご家庭で育った方が子犬にとってはさらに理想的なのではないでしょうか?子犬もの人間子も一緒に転げまわって暮らして成長していけば、互いを愛し労り思いやるようになるでしょう。やがてその時が来ても、別れはただ単に辛いだけのものではなく、成長のための過程においてのとても意味のあるものであると、子供心にも理解しているように見えました。離ればなれになっても相手の幸福を心から願っている。過去に心から愛された子は、その後辛いことがあっても自分に自信をもって立ち向かってけるのではないでしょうか?それは犬でも人間の子供でも同じです。その子犬とお子さんの未来に幸あれと心から願われました。

 

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シンシア動物病院
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