春なのに膀胱炎が続きます。中には膀胱結石を作って摘出した例もありました。

予想に反し、本当に寒い時期にはむしろ膀胱炎などの訴えが少なかったように思えます。大雨は別として気温が上がりつつあるここ1~2週間に、血尿やしぶりなどで来院するペットが続きました。

 

オス猫➀くんは、とぉ~てもふくよかな子でかつちょっぴり神経質!尿の出が悪いとの訴えで来院されましたが、下腹部を触診しても膀胱の大きさが分かりません。仕方なくレントゲンを撮ると中程度に尿が溜まっています、ペニス先端は皮膚に埋没して状況が分かりません。軽く鎮静して閉塞の有無を確認すると、やはり先端部分でカテーテルが挿入できません。何度かのフラッシュで閉塞分を開通してから、カテーテルを留置して尿道を休ませます。数日の入院中、神経質な彼のため治療時に飼主さんに来ていただきなだめながら処置をします。その後カテーテルを抜いて自力排尿を確認してから退院しました。その後お家での様子は、おしっこは順調に出てご機嫌も上々との事!やはり、おしっこが出にくいということは、ペットにとってかなりのストレスになりうるのでしょうね。

 

メス猫➁ちゃんは、恐がりの大人しい子。やはり血尿続きで来院されました。女の子ですので閉塞は無いものの、経過が長いためやはりレントゲン撮影で確認しました。すると、1cmほどの円盤状のきれいな結石が1こ認められ、後日手術で摘出することになりました。比較的取りやすい結石と思われますが油断大敵! 

                             

というのも、以前歪な膀胱結石を摘出する時に、どうも鉗子でつまんだ際欠けさせてしまったようで、後からレントゲンで破片が残っているのが見つかったのです(ショック!)   今回も用心しつつ摘出し無事手術を終え、今日晴れて退院です。

 

本日最後の外来は、何とシンシア出身のまるこちゃんも膀胱炎で連れて来られていました。治療を嫌がるかなと思いきや、大事にされている飼い猫さんよろしく大人しく治療をさせてくれました( 今幸せなんだね!まるこちゃん♡ )

その他にも愛犬の膀胱炎が何故か続きました(胃腸炎も多かったです)。対症療法で様子を見ていますが、そういう季節なのでしょうかね?皆さんお大事にして下さいね。

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シンシア動物病院
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