患者さんの Oさん

シンシアの患者さんのOさんは、家の近所のノラ猫を自腹で保護したり避妊・去勢手術をしたりする奇特な方です。Oさんの悩みは、近所で餌だけ与えて管理をされない方がいて猫が増えてしまう事、しかも行政やボランティアの手を入れさせてくれない事だと聞いていました。猫の数が増えてしまえば、事故や病気や栄養失調などでなくなる子も現れ、また近所からクレームが出たり嫌われたりして、結局は猫が不幸になってしまうのです。なかなか手出しもできず、診て見ぬふりをするのも辛いといわれていました。

そうした中、家主が無くなり取り壊しが決まった家に住みついている親子猫を、近所の方と協力して保護することになったそうです。とりあえず母猫を捕獲してTNRし、およそ2ヶ月半令の仔猫(6匹！)を保護しワクチンとノミ・寄生虫駆除して里親を探すことになりました。そして先週、次々と捕まえて無事全員処置するができました。

金銭的には当院でも協力するにしても、全て個人でこなすことは大変な事です。Oさんには頭が下がる思いです、本当にお疲れ様でした。