猫の腎臓病の研究(記事より)

こんな記事を見つけました。

 

「ネコの宿命」腎臓病の治療法を開発 寿命が2倍、最長30年にも 東大大学院・宮崎徹教授インタビュー

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021070800906&g=soc

 

内容はこんな感じでしょうか?

AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)というタンパク質は、体内の老廃物と結合してマクロファージに伝達して、マクロファージがその除去をする仕組みになっている。AIMが関与する疾患として挙げられるのは肥満や肝癌,そして特に重要なのが腎臓病だそうです。

急性腎障害時、老廃物が糸球体をろ過され近位尿細管に蓄積していきます。AIMがその老廃物に付着することにより、KIMを介して上皮細胞が老廃物を貪食します。しかし、猫の場合AIMはIgMと解離できずマクロファージに伝達できず、老廃物は貪食・除去されず蓄積して尿細管を詰まらせてしまいます。そのため腎機能は回復できず慢性腎不全化してしまうそうです。

そうすると、猫にAIMタンパク質を人為的に投与することによって,急性腎障害からの回復が期待できることになります。宮崎教授はAIM製剤の薬事申請に必要な臨床試験を開始し、商品化を目指しているそうです。それが実現化すれば、必然的に猫の寿命は延びることになるでしょう、本当に嬉しいことです。

 

 

 

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