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綱のおもちゃを誤食して完全腸閉塞を起こしたペットの症例

今日は、横浜市港南区のシンシア動物病院です。

 

1週間近く前から、間欠的に嘔吐があり食欲が落ちている愛犬が来院しました。1~2度治療しても改善がなかったのでレントゲンを撮ってみることにしました。すると腹部に異常なガスが溜まっていたので、確定するために造影剤を飲ますことにしました。小腸のある一定の所からぴったりと造影剤が進まなくなっており、完全閉塞が疑われました。誤食においては飼い主さまは心当たりがないそうでした。その日は夜10時を過ぎていたので明日試験開腹をすることにして、点滴を始めて準備をします。

木曜午前のみの診療が終わり、すぐに手術に入りました。開腹するや否や腸管に4~5㎝大の固くなった閉塞部が見つかりました。その一部は変色して穿孔の一歩手前(危なかったぁ~💦) 異物もぎっちぎちで摘出が困難と思われたため、閉塞部ごと腸管切除術をすることになりました。

     

 

     

 

異物が通過してきたところはかなり伸びきっていて、内容物の液体が貯留していました。大きさの違う切除部分縫合するために一部整形して双方をつなぎ合わせます。この時裏と表のを逆にしないように気をつけないと、捻転してしまいます。過去に向きを逆に縫合しかかってあわててやり直したことがあります(あせっ💦)

      

 

     

 

縫合後、腸間膜もつなぎ合わせて創部に周囲組織をかぶせます。念のため腹腔内を洗浄して抗生物質を注入しました。無事に麻酔から覚醒してくれて、第一関門突破。

術後飼い主さまが面会に来られました。面会時に閉塞部の中身を取り出してみました。太めの綱を結んだ犬のおもちゃのようでした。大きさもさることながら、滑りの悪いこの素材は腸閉塞の原因になりやすいようです。まさかこれを飲み込んでしまったとは…驚きの結果でした。

     

 

翌日は心配したものの比較的元気な様子、発熱もなく第二関門突破。

その日の午後(術後24時間で流動食を始めます。)夕方飼い主さまが面会に来られました。今回は麻酔も完全に抜けているので、面会後かなり後追いをしていたので少し可哀そうでした。最初の流動食も積極的に食べ、今のところ状態は落ち着いています。あともう一日!急変しなければ、退院の目途が立つかな…?

本当に消化管閉塞は恐いのです。

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シンシア動物病院
>http://www.sincere-ah.com/

住所:〒233-0008 神奈川県横浜市
港南区最戸1丁目2−3
TEL:045-714-1560
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