もっと患者さんを見て…

わたくし事になりますが、身内が膀胱癌の疑いがでて、この1ヵ月に何度か通院に付き添い一緒に医師の説明を受けることがありました。そして何だかなぁ…と思うことがあるのです。

 

たしかにちょっと大きな総合病院ですと、患者数も動物病院の何倍もと『比』にならないでしょうが、数時間待ったうえでの診察はほんの数分、しかも医師は患者の顔を見てお話をするのではなくPC画面の検査データを見っぱなし!

実は病理検査のためのものを含め、内視鏡手術とはいえ入院手術を既に2度受けています。次のBCG治療という膀胱内に薬を入れる治療の予定なのですが、創部治癒の経過が悪く『まった』がかかっています。そしてとうとう「もう一度手術をしましょう!」と簡単に言われてしまいました。本人はがっくり項垂れてしまいました。2度目の手術を受ける際にも相当思い悩みやっとの事で納得したのに、医師はその経過を知っておられるはずなのに…(いや、忙しくて1人ひとりの状況など知ったこっちゃいないのか?)。複雑な思いで帰路につきました。

 

動物病院では飼主さんより稟告をもらい、まず視診で動物の状況を見て、触診や身体検査をしてから検査に入る…私たち昔のアナログ獣医はそう教えられてきました。たとえ時代遅れといわれても、これからも町医者として『ペットと飼主さんの顔を見て』診察していきたいな…と思ってしまいました。時々「飼主さんとの話が長い!」と内輪で文句を言われている院長、シンシアはこれからもこれでいいのかな…。

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シンシア動物病院
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TEL:045-714-1560
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