誤食の奇妙な結果 お盆中の救急外来

       

一月前、熱中症で夜間救急病院に受診した高齢犬が、偶然胃内異物が見つかりました。その異物はいつ誤食したのか分かりません、高齢で心疾患の持病もあることからしばらく経過を見ることになりました。その後何度かレントゲンを撮って確認しても、異物は全く動きがありませんでした。

ところが、数日前吐いた吐物の中に金属の異物が入っていたとの連絡を受けました。確認のレントゲンを撮ると、確かに異物はなくなっていました。それは何と〘おじいちゃんの歯の詰め物ー銀歯〙だったのです。いつ取れたのか分からないとの事で、そうとう前から誤食していたのではないかとの事でした。そういえば、歯医者さんでレントゲンを撮ってもらった時の歯の詰め物によく似ています。本当に奇妙で不思議なことが起こりうるのですね。本人はいたって元気ですので、まあ結果オーライです。

 

お盆休暇の真っただ中です、さあ急患が来られました。

一件目は、散歩中に突然けいれん発作を起こしたという当院の患者さん。来院時は発作も治まり意識レベルも正常でしたが、39.9℃の発熱とパンティングが見られました、熱中症の可能性を見て体を冷して皮下点滴をして経過観察になりました。同居犬も一緒に散歩していたようですが、発熱もなく特に異常も見られませんでした。全く同じ状況にいても、個体差があり熱中症を起こす子と起こさない子がいるので気をつけたいものですね。

二件目は、終了間近で飛び込みの急患さん。複数の大型犬とのトラブルで外傷を負った小型犬でした。数か所の打撲・擦過傷はありましたが、幸い大きな傷はありませんでした。相手は本気ではなくむしろ遊びのつもりだったのかもしれませんが、こちらは可哀そうに精神的ショックが大きかったようです。傷の処置と抗生物質で様子を見ます。飼主さんはその子をかばって相手方に飛び込み、結構な怪我を負い病院で治療を受けられたそうです。悪気はないけれど、犬同士のトラブルはいつでも起こる可能性があります、状況を良く把握しておく必要はあるかもしれませんね。どうぞ、お大事になさってください。

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シンシア動物病院
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