狂犬病の清浄国であるという価値

先日、海外赴任される方が愛犬を連れてゆくため、出国に必要な証明書の申請を頼まれました。

検疫の主な対象は狂犬病です。相手国がどこかによって、検疫の仕方が違うようです。日本から海外に出国する場合は、予防接種の証明やマイクロチップの装備などがあればさほど困難ではありませんが、(汚染国から)日本に帰国する際の書類の手続きがとても大変の様です。完全な狂犬病予防接種とマイクロチップの装着、指定された検査機関での抗体価を測定して一定以上であることなど、かなり厳密に要求されていました。この違いは、やはり日本がアジアでも珍しい狂犬病の清浄国だからでしょう。

日本にここ数十年狂犬病が発生していないのは、島国というと地の利もあるでしょうが、やはり予防接種と犬の登録管理を徹底した事、そして何より過去から現在に至るまでこういった検疫に携わる方たちの努力の成果ではないでしょうか。日本で発生してないけど法律だから仕方なく…ではなく、ペットだけでなく人や動物の命を守るために、また貴重な清浄国という価値を守るために、動物病院は啓蒙をしてそれぞれがするべきことをしなくてはと認識しました。

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シンシア動物病院
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