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外傷の猫と膀胱結石の猫の話

今日は、横浜市港南区のシンシア動物病院です。

 

外傷の猫さんが来られました。同居猫とのケンカかわかりませんが片後肢の趾球底の深い裂傷化膿していてかなり痛そう。本当は局所麻酔でできたらよかったのですが、かなり激おこなのでやむを得ず鎮静しました。肉球自体が腫れていて、傷の奥から膿が出ていました。深部の古い組織を掻爬して、局所の消毒と抗生物質の全身投与をして終わりなのですが、普段からあまり触らせてくれない子なので、血液検査・爪切り・肛門腺液絞りと、寝ているうちにと『ピットイン』よろしく数人で一斉に取り掛かりました。その後、覚醒の注射を打って、無事お帰り頂きました。早く痛みが消えるといいねぇ…お大事に~。

 

このところ、膀胱炎などの泌尿器疾患が何件か続いています。特に過去に膀胱結石を作って手術した子は要注意で、定期的に検査したりします。

Rちゃんは丁度2年前、膀胱結石尿路結石尿路閉塞を起こし、膀胱切開会陰部尿道瘻設置の手術を受けたオス猫君です。1年前のレントゲン撮影ではなかった膀胱結石が、今回ぽこんと1個見つかってしまいました。比較的大きいのと尿道瘻を作っているので、尿道に詰まことはないでしょうが…さて、困った!前回の結石の成分は「シュウ酸カルシウム」でした。これはなかなか厄介で、食餌療法をしていてもが困難で、もうできる子は体質としか言いようがありません。今回は緊急性がないので、しばらく経過を見ることになりましたが困りました。

 

       

     2年前の膀胱結石と尿道結石 2度に分けて手術

 

             

             1年前、結石は見られず

 

             

             今年、膀胱結石を認める