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オス犬の嵌頓包茎の話

今日は、横浜市港南区のシンシア動物病院です。

 

当院は昔ながらの動物病院なので、時間と体力が許せば院長は比較的往診も厭わないです。今日依頼があったのは、定期的に往診している高齢犬のお家です。飼っているオス犬亀頭部分包皮から露出して戻らないとのこと、つまり…お〇ん〇んの先が包皮から出たまま戻らない…いわゆる嵌頓包茎という状態らしい。動物病院ではたまに見る症状でそれほど驚かないのですが、そのお家では初めてのことだったらしく慌てています。本人が気にしていなければしばらく様子を見てよいし、清潔にして潤滑油を使って戻してもよい…と何度かやり取りをしながら指導したのですが、どうしても診てほしいとの事で結局往診することになりました。

後で話を聞くと、本人もさほど気にしておらず露出部分も異常はなかったそう。院長が片膝ついてあれこれ処置していると、当の本人はのんきに院長の頭をぺろぺろ舐めていたそう(全く気のいい子です😥)飼い主さんは処置を見ながら「なるほどそうするのですかぁ~」と感心しておられたとのことで、院長はどや顔で帰ってきました。その飼主さんは、次に起こったらきっと落ち着いて処置できることでしょう。

 

嵌頓包茎の原因は、発情やら何やらで興奮して亀頭部包皮から突出してしまい、充血や炎症で戻りにくくなったり、包皮の毛を巻き込んで戻れなくなったりするためのようです。今回の子は去勢済みの老オス犬で穏やかな子なので、何でそうなったのか直接の原因はわかりません。

もしそうなったら、慌てずに水で流すと洗えるし冷やして充血を取れるからよいかも知れません。その後きれいな潤滑油を使ってもどしてあげればOKです。犬が興奮していたら落ち着かせることは大事かもしれません。ただし、露出部分が乾燥していたり、根元が絞扼されて腫れていたり、赤紫に色が変わっていたら要注意です。ご心配な場合は、やはり早めに動物病院受診した方がよいでしょうね。

 

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シンシア動物病院
>http://www.sincere-ah.com/

住所:〒233-0008 神奈川県横浜市
港南区最戸1丁目2−3
TEL:045-714-1560
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