2025/08/04
今日は、横浜市港南区のシンシア動物病院です。
本日は珍しく泌尿器系急患が重なり、忙しい一日でした。
1件は6才のパグオさん。以前より超微粒の結石に悩まされていたのですが、今回とうとう閉塞してしまいました。鎮静下でカテーテルを通して水圧で閉塞部を開通させて排尿しました。食餌療法はしているのですが、なかなか完全に溶かすのは困難なようです。再発しないといいね。ところで、とても敏感な子なので鎮静がかかっているうちに、普段なかなかやらせてくれない爪切りや耳掃除を総出で一気に済ませてしまいました。パグオさん、すっきりしたんではないですか?
もう1件は超高齢のオス猫さん。最近腹囲が拡大していて元気ありません。おしっこは毎日出ているとのことですが、レントゲンや超音波では拡大した膀胱が見られました。
膀胱を圧迫しようすると嫌がり暴れるので、恐る恐る鎮静をかけて確認するとペニス先端がまるで潰れているようでした。苦労してカテーテルを通すも数センチの所までしか入りません。しかし再度膀胱を圧迫をすると、ちょろちょろから次第にある程度の勢いで排尿できるようになりました。そして膀胱からの圧が減ったためか、今度は逆からのカテーテルを通すことができました。カテーテルを留置して採尿すると、なんと4㎏前後の猫から300ml近くの尿がとれました。よくこれで尿毒症を起こさなかったな…と不思議でした。おそらく力む筋力が落ちて少しずつしか排尿できず、膀胱自体が弛緩してしまったのではないかと推察します。しばらく膀胱と尿道を休ませ、収縮する力をつける必要があります。しかしあの量のおしっこを取れていなかったら、今晩不安で眠れないところでした。Kちゃん頑張ってくれてありがとう。
今回は人手のいる治療だったため、VTさんの2人には随分遅くまで残業してもらうことになりました。申し訳なくて自宅まで送っていくことにしたのですが、嫌な顔もせずに残ってくれた2人に感謝です。ところで、車を出そうと駐車場に出たところ、院長は足がもつれて転んでしまいました。今日一日忙しかったので疲れが出たのでしょうが、年齢もあるので気を付けてほしいです。2人を驚かせたようで、再度申し訳なかったです。
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シンシア動物病院
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住所:〒233-0008 神奈川県横浜市
港南区最戸1丁目2−3
TEL:045-714-1560
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