2025/08/06
今日は、横浜市港南区のシンシア動物病院です。
心不全で腹水の溜まったペットから、腹水を抜く処置をしました。今年に入って心不全の兆候が表れた13才の小型犬。最初に肺水腫からくる酸欠で倒れたことから来院されました。治療とその後の内服で落ち着いていたのですが、今度は徐々にお腹が張ってきたとの事。腹囲が大きくなり波動感があります、超音波でも確かに液体が溜まっているようでした。肺水腫や胸水で呼吸ができなくなるのとは違って、腹水が溜まっても即座に抜く必要はないのですが、量によっては内臓や肺を圧迫して障害を起こすようなら排液しなければなりません。この子は呼吸も苦しそうだったので、カテーテルを通して自然排液するなんと1㎏近く溜まっていました。ぐったりしていたペットは一気に楽になったのか、起き上がって動き出しました。これで一時的に楽になったのですが、何とか内服薬を増やして溜まらないようにしないとまた処置しなくてはなりません。調節が取れるといいのですが…。
難治性の貧血に悩んでいます。まだ4~5才の保護猫ちゃん。元気食欲がないとのことで血液検査をすると、貧血があります。腎機能はさほど悪くはありません、血液塗抹を見ると赤血球が多く破壊されています。再生像はあまりなく貧血の原因は、①鉄不足や腎臓からの酵素不足で作られない ②免疫・血液寄生虫・脾臓などその理由で破壊が亢進する など考えられますが、再三造血治療をしてみても今一つHCTが上がらず塗抹像も変わらないので検査センターに出してみました。
寄生虫や腫瘍細胞は末梢血ではみらず再生不良性貧血の状態であるとの事。さらには骨髄検査を必要とのこと。全身状態と飼い主さんの意向を含め相談が必要になりました。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
シンシア動物病院
>http://www.sincere-ah.com/
住所:〒233-0008 神奈川県横浜市
港南区最戸1丁目2−3
TEL:045-714-1560
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇