2025/06/11
歯医者が苦手な私は、毎日かなり気を使って歯磨きをしています。フロスに歯間ブラシ、歯磨きにデンタルリンス。おかげさまで虫歯はないのですが、数日前から舌炎ができてまた歯医者に受診しました。舌の片側が赤紫に腫れて傷になってます。元アイドルの方が舌癌に罹りその経験をテレビで語られていたのを見て心配になり「先生まさか癌じゃないですよね!」と訴えると、半ば呆れられながら「100%違うとは言えませんが、あれは稀なパターンですよ。一週間たっても治らなかったら調べましょう。それより、歯を食いしばりすぎです。口の中が傷だらけですよ。マウスピース作りますか?」と言われてしまいました。どうやら舌を噛んだ傷跡だったようで、ほっとするやら恥ずかしいやら…。
長年の歯医者さんの啓蒙の結果、歯の予防意識は非常に高くなり、特に子供のむし歯は激減したと聞きました。そのため昔ながらの歯医者さんが、後継者不足も含めて廃業する一因になっているというのは皮肉なものですね。只今歯科の世界はホワイトニングや矯正などが盛んだとテレビで見ました。
ペットのお口事情は、飼い主さまによって様々です。ペットの口腔ケアに熱心で毎日歯磨きをしていて、それでも少し歯石がつくと気にされる方もいるかと思えば、歯槽膿漏で口臭のするペットと毎日一緒に寝ているのぉ~とおっしゃる方。特にダックスは歯の質が弱いのか、高齢になると歯槽膿漏を起こす子が多いように思われます。対処としては、歯石を除去して場合によっては抜歯してぐっと改善する場合が大半ですが、中には口腔内に癌や悪性腫瘍が見つかる場合もあります(人間とおんなじです)。また、歯のケアを怠ると、肺炎や心臓・腎臓に障害の一因となる可能性もあります。お口のケアは万病の予防になります、まずはできることから始めてみましょう。
《お口のチェック・ケア》
1⃣まずはペットのお口の状態の把握です。歯垢や歯石が着いていないか?悪臭がしないか?歯茎が腫れていないか・出血はないか?
動物病院に受診のついでにチェックしてもらうのも一つの手段です。見た目でわからない細菌の付着などは歯垢チェックキッドがありますので試してもらいましょう。
2⃣日々のケアでは色々の製品があります。歯ブラシやガーゼタイプ、薬剤ではジェルや液体・スプレータイプのもの、または餌に混ぜるタイプもあります。いきなり始めると嫌がる子もいますので、できたら子犬・子猫の頃から習慣づけるのも大切です(これも人間のお子さんと一緒ですね)
3⃣残念ながら処置が必要な場合には、程度にもよりますが鎮静処置の上に超音波スケーラーで歯石除去をしたり抜歯をしたり、感染や炎症治療の注射をしたりします。鎮静の際には血液検査など術前検査をしますが高齢になればなるほどリスクも高くなるので、なるべくそれ以前で防いでおきたいものですね。
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シンシア動物病院
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