新年のご挨拶 年末年始に多い急患=誤食

明けましておめでとうございます。本年もどうぞシンシア動物病院をよろしくお願い申し上げます。

長期休暇の前後の急患は、やはりペットの誤食でした。

「室内で何か分からないが食べてしまって吐いているが吐き出せないようだ」との事。本人は胃が張っているのか苦しそうにしています。レントゲンを撮ると胃内の紐状異物らしきものと何かの塊、吐いているのに吐けないとなるともはや吐剤は使えません。内視鏡のある救急病院を紹介するか試験開腹をすることになります。実はこの子、異物誤食で一度内視鏡による摘出処置を受けたことのある常習者だったのです。今回は内視鏡では取り出せるか不確かであり、その場合二重の手間になってしまうため、当院で試験開腹することになりました。

翌日もう一度レントゲンで異物の位置を確認してから手術に入ります。切開すると、まずそれらしき紐状異物が大量の胃液と共に出てきました。しかし何かに絡み合って一向に取り出せません、何度か切開創を大きくして、ようやく絡み合った塊を取り出しました。何かメッシュ状の線維と紐が絡んでいました。他に取り残しはないか胃内を探った後、二重縫合で胃を閉じました。かなり大きな創口になってしまいましたが、とうてい内視鏡では取り出すことはできなかったでしょうから、試験開腹でよかったのかもしれません。と言うか、何でこんなものを飲み込めたのかが不思議です、まるで曲芸の様です。

      

 

翌日面会の際に飼主さんに摘出物を見せると、どうやら靴下の一部だそうです。何はともあれ、このまま回復してくれれば結果オーライです。48時間後の明日にはご飯を食べられるよ、Sちゃん頑張れ!

 

 

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シンシア動物病院
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