2026/03/11
今日は、横浜市港南区のシンシア動物病院です。
東日本大震災が発生してから15年になったとのことです、今でもあの日のことが鮮明に思い出されます。
強い揺れの後に完全な停電になり、なすすべもなくスタッフ皆がまだ明るい待合室に集まってきました。その頃まだ生きていた病院犬のデミちゃんだけが無邪気にはしゃいでいました。電車も止まり、仕方がないので院長が車でスタッフ一人一人を送って行ったのですが、信号機も消えていたのでどの車も慎重に走っていました。不安で異様な夜の後数日間は不便な生活ではあったけれど、こんなのは被災地とは比べようもなく申し訳なく思えるほどでした。
被災地では人もとてつもない被害を受けたけれど、動物たちもまた別の被害を被ってしまいました。直接の被害もさることながら、避難生活に連れて行かれずとり残されたペットたち、被爆地のため人も立ち入れず放置され餓死した家畜たち。考えるだけで地獄のようで息をするのも苦しくなる悲惨な状況、全く罪なく無垢な動物や人が受けるにはあまりにもむごい仕打ちだと思いました。
それでも人は助け合い、また残された動物たちのために立ち上がった方々が何人もおられました。
15年の節目を迎え新聞・テレビで特集を組まれているようですが、その中のある遺族の方の話には涙が抑えきれません。
行かないでと縋ってくる未就学児の娘さんを残して朝出勤されたお母さん、それが娘さんを見た最後の姿だったそうです。小さな娘さんは自宅で津波に巻き込まれてそのまま行方不明になったとの事でした。日常でさえ泣く子を残して出かけるのは後ろ髪を引かれる思いなのに、泣き顔が最後の幼い娘さんの姿になってしまったなどとは、それこそ断腸の思いであったでしょう。奇跡的に10数年たってようやく遺骨の一部が見つかったとの事、ほんのわずかでもお母さまの心が慰められますよう祈るばかりです。
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シンシア動物病院
>http://www.sincere-ah.com/
住所:〒233-0008 神奈川県横浜市
港南区最戸1丁目2−3
TEL:045-714-1560
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