本を読む

自粛要請を受けて日々の暮らしも変わってきました。外食が減って自炊が増えたこと、ひたすら歩いて(密にならないしお金がかからないでよい)運動不足を解消した事、テレビやネットにも飽きたので(紙の)本を読むようになったこと、などです。

私はとても本を読むのが遅いのですが、それでも最近読み終えた「JR上野公園口」「クララとおひさま」「白鳥とコウモリ」などはとても面白かったです。

カズオイシグロさんの作品は読み終わった後はとても(読み終わった達成感があり)印象深く残るのですが、正直読んでいる途中は結構苦痛です。「私を離さないで」はドラマのせいもありすんなり読めましたが、ノーベル賞を取られたので挑戦してみたものの挫折した作品もあります。

柳美里さんの作品は、主人公の視点から話が進むので感情移入しやすくとても読みやすかったです。「JR上野公園口」は働き者なのに不運続きの東北出身の主人公が、家を捨ててホームレスとして長い間東京で過ごししているのですが、やがて気持ちが変わり故郷に戻ろうと決意した時にあの『東日本大震災』が起こってしまうのです。同時進行で最愛の孫娘が津波巻き込まれる状況が書かれています。自身が現在福島に住まわれているという作者。これでもかと被災者に襲いかかる不幸をどのような思いで書いたのでしょうか。私たちは知って感じなければならないのでしょうが、かなりやるせない思いに囚われます。

東野圭吾さんの「白鳥とコウモリ」は、私でさえ一晩で読めてしまうほど展開が面白く飽きのこない推理小説でした。理系の方らしく論理的な展開でいながら、必ず家族や人の愛と優しさが込められていてどの作品も大好きです。ただ面白くすんなり読めてしまうと内容も結構すぐ忘れてしまって、同じ本をまた買ってしまう事も時々ありました。年は取りたくないものです。

やっぱり紙の本はいいですね。どこでも持ち歩けて、いつでも好きなページに戻れます。まだまだ続きそうな自粛期間ですので、さらに本の世界を広げていきたいです。

           

 

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